promised tune




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約束だよ、アリエッタ

『イオン様は…?』
『導師は大切なお仕事のためにモース様と共にダアトの最奥で打ち合わせをしていらっしゃる。お前はこれから六神将としてそのサポートに当たるのだ』
『あ…アリエッタ…イオン様の傍にいたい…です』
『導師守護役というのはお前のためにある職だ。私もそれはわかっている、アリエッタ。しかし…今は私の元についてくれ』
「でも…』
『イオン様も、よく知るお前だからこそこうして影の―――決して他の者には任せられない仕事をしてほしいとお望みなのだよ』
『……』
『いいね?』
『…はい』

―――だって、約束したから。

『アリエッタ、少し…手を貸してもらえるかな?』
『イオン様!あの、起きて…大丈夫、ですか…?』
『うん、久しぶりに庭を歩いてみたいんだ』

―――イオン様と約束したから。

『っと…ごめん、アリエッタ、大丈夫?』
『は、はい…イオン様こそ』
『大丈夫、少し躓いただけだから。…僕がこんな体でなければ…君にももっと色々な世界を見せてあげることが出来るのに』
『そんな…今で十分、です!アリエッタ、イオン様のお傍に居られるだけでいいです』
『ありがとう。でも…そうだな…僕の代わりに世界を見てきてってお願いしたら?』
『え?』
『それでいつか、君の見たものを全部、僕に話して聞かせてほしい。…そういうのはどうかな?』

―――ねえ?

『イオン様…アリエッタのこと、嫌いになったの…?』
『違う!…そうじゃないよ、アリエッタ』
『でも、六神将はヴァン様の…』
『うん。でもね、アリエッタを信じているから、お願いするんだ』
『……でも…』
『だから泣かないで。ね?』
『…は・・・い……ぐすっ』

―――イオン様?

『新しい…導師守護役!?』
『そ、これからは私がイオン様をお守りするんだから!』
『アニス!…どうして?それは、アリエッタのお仕事…!』
『何言ってんの、だってアンタ、六神将じゃん!総長の部下でしょ?』
『それは…だって、イオン様が…!』

約束だよ、アリエッタ

―――アリエッタのイオン様は、どこ?

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