promised tune




――――あなたはなぜそこまで我々に…ルークに干渉するのですか?
――――第一音素や第二音素といった他の意識集合体が我々に何かを求めるという話は聞いたことがありません

私がシャドウやノームたちとは異なるからだ

――――どう異なるのです?

私が第七音素の意識集合体であることは間違いない。しかし、私の存在は既に歪んでしまった

――――歪んだ…

星の記憶とは、私がルークたちの時を繰り返させるよりももっと大きく、強大な力が、星々の命そのものを繰り返させていることの表れでもある
星々は、いやそれらを包括するもっと大きな世界そのものが、物質とその記憶で形作られるものなのだ

――――ローレライ教団の天地創造ですね
――――まず始めに虚空があった。
――――虚空は世界であり命そのものであった。
――――虚空は音を生み、音は分離を促した。
――――かくて世界は、古き約束の大地と虚空の記憶とに分離した…と

そう、それはこの星にとっての一つの真実であり、更なる大きな世界の真実でもある
そして一つの星で生じた歪みは、命の繰り返しの中で他の歪みを巻き込んで大きくなる。歪みに引きずられ、また別の歪みが生まれる。そしてまた…
そうしてこの星は、世界は少しずつ侵食され、そのすべての死期を早めていくのだ

――――歪み、ねぇ…
――――歴史上あなたに接触することが出来たのはユリアのみと伝えられていますが…
――――ではユリアがその歪みの原因を作ったと?

……
彼女はあまりにも強く、そして純粋だった。世界のすべてを愛し、憂い、そして…

――――私には疑問でした。なぜローレライはこんなにもルークたちに干渉できるのか。時を超えてまで自分の望みをかなえようとするのか
――――私にはローレライが、自分のために人間をいいように利用しているようにしか思えません

栄光を掴む者も、同じように言っていた
道具として、死ぬことも許されず果てしない繰り返しの中に繋ぎ止められているだけではないか、と


――――その点では同感です。…失礼、正直な性分なもので
――――ではあなたを解放するという事はどういうことなのですか?

ユリアの鎖からの解放、二つに分かれた核が一つに戻ることで、私は本来の姿へと還る
そして…この星が死ぬ時、私は最後の光となって星の外へと拡散する
数多の星々の持つ元素と混じり合い、やがて新しい星の形を作るのだ

――――あなたがユリアに縛られたままだと、どうなるんです?

恐らくは…星の死によって穿たれた暗い穴へと引きずり込まれ、やがて消えるだろう
それが次に生れるはずの星にどんな影響をもたらすのか私にも分からない。恐らくその時が…本当の終わりなのかもしれないが…



だから、そうなる前に。
ローレライはそういってふと口を閉じ、何かを聞くように耳を澄ました。
アブソーブゲートで交わされた、ジェイドとローレライの会話である。





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